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添島のいぐさ職人達

自然とともに歩みつづける添島のいぐさ職人たち

宮崎英稔
福岡県大川市
今苦しい、それをバネにして。
「いぐさに対する情熱は負けない。」12月の寒い季節に植えて、7月の暑い次期に刈り取ります。約半年以上かけて育てたいぐさを愛情を込めて織り上げ、織上がった畳表を扱うときは我が子を抱くように丁寧に扱います。しかし畳の部屋の減少と中国産の参入により、年々価格が下がっています。先行き不安に思いますが、逆に「今だからこそ頑張らねば」と思っています。
田中昌利
福岡県大川市
時が経つつほど艶が出る。
畳屋さんから「田中さんの畳表はつかってよかったから、また田中さんのをください。」と言っていただけるのがいちばん嬉しい。畳表の青みがあるのはほんの2〜3ヶ月。それよりも時が経つにつれて小麦色に焼けてツヤが出るような畳表を作り続けたい。そのためにはいぐさにとって、「どうすればよいか?どうしたらよくないか?毎年試行錯誤の連続です。
水島久
福岡県大川市
農業は楽しい。
肥料、機械が自由に買える。「以前トラックに乗っていた頃は、社員ということもあり、自分の思うようには仕事ができませんでした。」農業を継いでからはやりたいことが自由にできる。失敗も沢山ありますが、それも肥やしだと考え、楽しく農業をやっています。「満足のいくいぐさが収穫できたときは何と言っても嬉しい。」「沢山売れれば。多く作りたいですね!」
田本誠
福岡県三潴郡城島町
硬くて、ヤケが出ないいぐさ。
「備前表の御三家の一人、河野悦三士の所に何度も足を運び師事を仰ぎました。硬いいぐさを収穫するために、ほかの人より遅く刈り取ります。」一般には7月中旬が中心になりますが、8月初旬まで収穫します。遅い次期まで延ばすとヤケ(いぐさの頭の部分が枯れ込む)が出ます。そのためには有機質肥料を大量に使わないと、硬くて、粘りがあるものはできません。
石橋英伸
福岡県大川市
硬さ、粘り、長さがあるいぐさ。
「いぐさの生産農家が年々減っていくことが非常に寂しい。以前はどこの家もいぐさを作っていましたが、今はもうこの地域で数件になりました。」いぐさの生産を続けて行くには一人ではやっていけません。多くの仲間と切磋琢磨しながら努力してはじめて、少しずつ満足のいくものができます。「後継者を作りたいと思っていますが、今の状況では息子に言えません。」
馬淵清博
福岡県大川市
いぐさの成長過程を見続けて。
「畳屋さんが安心して使える畳表を作り続けたいですね。」そのためにはいぐさの質(粒揃い、硬さ、粘り、色)と織りの技術が必要です。化学肥料と農薬で年々土壌の劣化が進んでいます。化学肥料や農薬を押さえ、有機質肥料を施し地力を上げないと、よいいぐさが獲れなくなりました。畳屋さんと会話をしながら、信用を高めて自分の名前で売れる畳表を作っていきたい。
椛島優豊
福岡県柳川市
畳にもっと関心を持って欲しい。
「畳は敷いてさえあればよいとほとんどの方が思っておられるのではないでしょうか。」見た目はほぼ同じように見えますが、水、肥料、品種、染土、その他の条件によって大きく差が出ます。同じように作っても畑によって違ったものができます。「自分で作ったものは自分で価格を決めたい」と思っていますが、ほとんどがこの価格でくれといわれて、仕方なく販売しています。
太田英介
福岡県柳川市
いぐさは天候に左右される。
毎年、獲れるいぐさは違います。昨年の反省を元に「来年こそは満足できるいぐさを獲りたい。」と思います。しかしそうは簡単にはいきません。だから面白いと思っています。いぐさの無農薬栽培は今のところできませんが、できるだけ農薬を減らした栽培を心がけています。そのために木酢酸、炭、ニンニク、その他できるだけ自然のものを使っていきます。(減農薬栽培畳表)
山浦義人
福岡県三潴郡大木町
健康誘導型いぐさ。
「過去35年間有機質肥料を主体にしたいぐさを作ってきました。」約10年ほど前、生体エネルギー理論の提唱者佐藤政二氏の考えに賛同。昔のいぐさは人の心と体をいやす効果がありました。その癒しの効果を最大限に発揮できるいぐさを作ろうときめ、土の科学性、物理生、微生物生をプログラムし、光と水の持つ力を最大限に利用し、人と自然から求められるいぐさを作ってきました。
山本 一
熊本県八代郡鏡町
3年で完全無農薬に成功。
「こんなに成果が出るとは思わんかったですね。」人と同じ事をしていてはダメだ、との思いから、日本で初めていぐさ作りに1998年からキトサン農法を取り入れ減農薬栽培へ。「農薬の正体は農毒、その毒物を自分が一番かぶっとるとです。」安全な職場=田圃の環境改善を目標に2001年よりラクト菌、キトサンでわずか3年で完全無農薬と無化学肥料の切り替えに成功した。
山本英義
熊本県八代市
「山本さんのがよか!」と言われたい。
まだいぐさは一人では作れません。父(富義)といぐさのデキをみながら、肥料のやり方でいつも議論します。たとえばここは背丈が延びていないから窒素分を増やすとか、ここは少しいぐさが柔らかいからカリ分を多くやらなければいけないなど。しかし畳表の仕上げは任せてください。責任を持って仕上げています。「自信がついたらおやじを乗り越えて立派ないぐさを作りますよ。」
小林善明
熊本県八代郡竜北町
自然にあるものを活用する。
5〜6年前、東海大学の方の教授が提唱されている循環型農業技術にであいました。「お客様に負担をかけないようにするために、できるだけ自然界にあるもの使っています。」当初は近所の人から馬鹿呼ばわりでした。また着色剤を使っていないため、他は一畳1500円するのに、うちのは800円でした。でも最近は少し理解してくれる方が増えて将来に希望がもてるようになりました。


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